「ジャムウ」とは、インドネシアの伝統的な民間万能治癒薬のことらしい・・・。
「ジャムウ」は身体に安全な自然の植物の根や葉・茎・実などの素材や鉱物から 作られ、飲んだり塗ったりすることで人の自然治癒力を高める、とインドネシアの 人たちの間で、昔から言い伝えられているんだそうだ。 早い話し、漢方薬ということかもしれない・・・。 その時期、乾季のウブドは異常とも言うべき低気温だった。 機内の冷蔵庫のような寒さと、ウブドの冷気にあてられたワタシは いとも簡単に体調を崩してしまった。 バリ島・ウブドに到着の翌日、ノドが押しつぶされたように痛み出し、嫌な咳も 出始めていた。 風邪をひいたのは間違いないようだ。 馴染みの両替商の主に喉が痛むことを話すと、それには「ジャムウ」が良いと 勧められた。 この日、もう間もなく「バイクのジャムウ売り」がやって来るとのことなので、店の前で 少し待ってみることにした。 ものの数分。やって来たのがこの「トラディショナル・ジャムウ売り」。 何やらドクドクしい色の液体が入ったペットボトルの数々。 山と詰め込まれた、これぞ「ジャムウ」の包み。中には女性の胸が大きくなるというジャムウもあるんだそうな・・・。 先客は彼女がジャムウの調合を頼み、生卵入りのそれを彼氏がイッキに飲み干した。すれ違いざま、彼氏がワタシに見せた「ウィンク」と「K1選手のようなガッツ・ポーズ」が、この後の二人の♡成り行きを物語っているかのようだ。 事情(ノドが痛い)を話すと、“スペシアル・ブレンド”を調合してくれることになった。通常Rp.2~3,000-Rpのところ、2種類のジャムウでRp.7,000-のお値段だった。 泥水(おっと失礼・・)のような茶色い液体と、約その倍の量の黄色い液体をイッキに飲み干す。初めの一杯はミントの香りが仄かに残り、次の一杯は何やら“熱い塊”がそのまま胃袋に落ちていったような感覚だった。 さぁ~これで風邪などイッキに吹き飛ぶはずだ!。 この後テガララン村に向けて、アクセル全開、体調全快のはず・・・だった。 ところが、ものの10~15分程バイクで走った辺りであったろうか?。 先ほどの胃袋に落ちた“熱い塊”が、胃の下方、幽門部辺りで何やら騒ぎ出した。 と同時に下腹部に激しい痛みが襲ってきたのだ。 苦痛をガマンするワタシの額に、脂汗も滲み出てきた。 いつもなら快適にシート下から伝わるバイクの振動なのだが、 この時ばかりは事情が違った。 バイクのシートに思い切りお尻を押さえつけ、前方から目に飛び込んで来たのが、 テガララン村の「カンプン・カフェ」の看板。 恥も外聞も無くお店に飛び込みトイレを拝借、間一髪、事なきを得たのでありました。 ごめんなさい、「カンプン・カフェ」を「プンプン・カフェ」にしてしまいました。 事なきを得た後、タイミングよくこのお店のオーナー(日本人ご夫妻)ともお話しが出来、 欠(ケツ)礼をお詫びして、その場を後にしたのでした。 しかし、恐るべきは「ジャムウ」の効能です。 風邪薬を調合して貰ったつもりが、全身デトックスの作用まであるとは 思いもしませんでした・・・。 しかも驚くことに、この後風邪の症状が軽快したのです。 なんて荒治療な、なんて玄人はだしな民間万能治癒薬なんでしょうか!?。 ケチらずに“スペシアル・ブレンド”を頼んだのが功を奏したのでありましょうか・・・?。 < 前のページ次のページ >
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