2012'10.02 18:20
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覚めたばかりなのにまたうとうとしてくる。
人も来ず、電話も鳴らず、本もなく、議論もない。
私は赤い繭のなかで眠りつづける。


さまざまなこの一年の記憶を反芻してみるが、厭わしい気怠さにおおわれて、
苛烈も、歓喜も、手や足を失い、薄明りの中の遠い光景でしかない。

それらは温室のつる草のように伸びるまま伸び、鉢からあふれて床へ落ち、
自身で茎や枝を持ち上げる力もないのにはびこり続ける。
私から立ちのぼったものは壁を這い、天井をまさぐり、部屋いっぱいになり、
内乱状態のように繁茂する。

ちぎれちぎれの内白や言葉や観念がちぎれたまま絡み合い、もつれ合い、
葉をひらき、蔓をのばして繁茂する。



   




一年前、父のすべてのバイタルサインがベッドサイドモニタから消え失せ、
蘇生処置をやめた当直医が自身の腕時計をかえりみた。



2012'10.02 18:20




あの時来、自身の脆弱さに不安を覚え、無気力が冷酷さを分泌し、
絡み合い、もつれ合った事柄は、今も内乱状態のように繁茂する・・・
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by baik2 | 2013-10-02 23:16 | ブログ | Comments(0)
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